私は、小学４年生のころから５年生になるまで、ずっといじめられていました。最初は小さな陰口から始まり、それがどんどん悪化してひどい悪口まで言われるようになりました。しまいには、背中や足をけられたり、頭を殴られたり、モノまで盗まれたりするようになりました。はじめは耐えることができていましたが、だんだんいじめはヒートアップしていき、耐えられなくなってしまって何度も死にたくなりました。

なんで助けを求めなかったんだって思うかもしれないけど、多分あの時の私は体も心も疲れてしまって、何もかも嫌になってしまっていたんだと思います。だから、先生に「大丈夫か」って言われた時も、家族から「大丈夫？」って言われた時も「大丈夫。心配しないで。」って答えてしまったんです。でも、いじめがどんどん悪化していって、精神的に私はおかしくなりました。それを不審に思った先生や家族によって、いじめを受けていることがわかり、いじめは終わりました。

でも、体験したいじめは私にとって、「ただ終わった」というだけであって「解決した」とは言えません。私は受けていたいじめが関係して鬱になり、誰も信じられなくなってしまいました。加害者にとっては、いじめは単なる遊びで些細なことなのかもしれないけど、被害者にとっては、一生もとには戻せない心の傷になってしまうことだってあるんです。
いじめは悪口や喧嘩などの些細なことから始まり、それはいつかいじめを受けた人の人生を180度変えてしまうかもしれないことにつながるんです。まるで、幸せで天国みたいな人生から、残酷で地獄みたいな人生に。
だからもう一度、自分の言動を考えて見直してほしい。そして、周りの誰かが苦しんでいたり悲しんでいたりしたら、優しく寄り添ってほしい。「大丈夫？」ただそのひとことでいいから。だから、見て見ぬふりをしないでほしい。あなたの１つの行動次第で、１人の人生をいい意味でも悪い意味でも変えることができるんだから。