いじめ克服体験談今すぐ離れて、傷ついた心の回復に努めてください

高校生の時いじめにあいました。大人になった今、つらかった記憶は完全に消すことが出来ず、時々とても苦しくなります。渦中にいた頃は、冷静に考えることなんてできませんでした。
学校を休んでしまうことで道を外れるような恐怖感と、いじめられていることを知られることがとても恥ずかしく、親に言えませんでした。
過去に戻れるなら、自分にこう言ってあげたいです。「辛い気持ちを無視し続けてごめんなさい。今すぐ離れよう。学校を休んでも仕事に就くことはいくらでもできるし、幸せだって掴めるよ。」

世間は被害者に対して「逃げて」といいます。私は、この表現に違和感があります。悪いことをしていないのに、なぜ逃げるという言葉を使うのか。
「逃げる」という言葉は、広義の意味で様々なシチュエーションで使われます。しかし、いじめの場合は「離れる」、私はこの言葉が適切だと思うのです。離れることは正当な手段です。負けでも弱虫でもないです。

人を傷つけることでしかコミュニケーションがとれない人間の方が、よっぽど弱いです。今すぐ離れて、傷ついた心の回復に努めてください。離れる判断ができないぐらい、自分は追い詰められているのです。自分の心を最優先に、大事にしてください。

親の悲しい顔をみたくないと思う人もいるかもしれません。もちろん、いじめられていることを知られることはショックな事です。でも、それ以上に一人で耐えていたという事実の方がもっと悲しいです。口頭がだめなら文章で助けを求めてください。親でも、その他の人でも、信用できそうな人はいませんか?

いじめっ子と関わる時間が長ければ長いほど記憶に強く残ります。そして恨みも募ります。恨みは負しか生みません。人を憎むということはとても辛いことです。
そうなる前に安心安全な場所に避難してください。そしてポジティブな言葉をたくさんうけとりましょう。そうすれば少しずつ元気になれます。また人と関わってみようと、前向きな気持ちになれます。あなたの味方はたくさんいます。
どうか、今すぐ離れてください。

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