いじめ克服体験談君の心と身体が壊れてしまう前に、どうか学校から逃げて。

今、これを見ている君が、どれだけ辛いか。
私も助けを求めて、インターネットの世界でいじめについて調べていたからよくわかるよ。

私は今、23歳です。
いじめに遭ったのは18歳の秋ごろ。
受験勉強が佳境に入った時期だった。
高い目標に向けて、鬼のように勉強をしていた私の姿をよく思わない連中に目を付けられてしまったの。
体育のバレーボールでミスしたら、わざと舌打ちをされたり「使えねーな」と暴言を吐かれたりした。
そして、運動が苦手なのを逆手にとって、わざと私の方にばかりトスをされた。
とっても恐ろしくて心臓が締め付けられたり、全身が震えたりした。
仲間外れにされたり、無視されたり、体操服をゴミ箱に捨てられたり、聞こえるように悪口を言われたりした。
私の心は確実に擦り減っていった。
何より悲しかったのは、首謀者が3年間同じクラスで、いつも一緒にいた子だったこと。
担任の先生が説得しても、いじめは収まらず、それどころかエスカレートしていった。
最初、私はこれがいじめだと気づかなかった。
ドラマや漫画の世界の出来事で、自分には一生縁がない行為だと思っていたからだよ。
だから親にもうまく説明できなかった。
「学校に行きたくない」って言うのが恥ずかしかったんだ。
なんだか尻尾を巻いて逃げたみたいで。

でも、私は声を大にして言いたい。
故意に人の心を傷付ける卑劣な連中がいるような場所、行っちゃダメだよ。
私の親は「立ち向かえ」「学校に行かないのはおかしいだろ」と言って、私が自分の脚で自転車を漕げなくなっても、無理に通わせた。
ターゲットが決まった以上、連中はその場にいる限り追い詰めてきた。
私は当時、誰も自分の苦しみをわかってくれないことに絶望した。
今まで頑張ってきた受験勉強も手がつかなくなった。
何をしていても涙が出たり、全身が震えたり、いじめっ子の顔や声が脳内を支配してきたの。

私は限界を感じた日、1人で勇気を振り絞って心療内科に行った。
先生も親も助けてくれないなら、自分で自分の心を治すしかないと思ってね。
お医者さんは初めて私の苦しみを理解してくれて「学校に行くべきではない」と言ってくれた。
でも、私は未成年だから治療を続けるには保護者の同伴が必要だと言われたの。
私の親は「それじゃあなたの負けじゃない」と言って、通院させることなく、無理やり登校させ続けた。
もし、今、周りに君を救ってくれる大人がいなかったら私と同様に心療内科を受診したり、近所の交番に駆け込んだりしたっていい。
学校の先生はあてにしちゃだめ。
君の心と身体が壊れてしまう前に、どうか学校から逃げて。
私は無理に通った結果、PTSDという心の病気に罹ってしまった。
ふとした瞬間に、いじめのことを思い出したり、心臓が張り裂けそうになったりするんだ。
私は、絶対君にはこんな思いをさせたくないよ。

今君は、家と学校が世界のすべてのように思えるかもしれない。
でも、決してそんなことはない。
家出したって不登校になったっていい。
死ぬよりよっぽどね。
私はその後、大学に入学して、私のことを理解して愛してくれる友達にたくさん出会えた。
最初は女の子の群れが怖かったり、教室に入るのに一大決心をしたりしないとだめだったけどね。
それくらい、一度ズタズタになった心は脆いんだ。
それに、恩師と呼べる先生にも出会えてやりたかった勉強に熱中できた。

新しい世界に出てみよう。
君の命を、君を蔑み、苦しませ、尊厳を踏みにじるような連中のせいで犠牲にするなんて私が許さない。
そして君と、将来大切な人との間にできるかもしれない君の子どもが、人を傷付けない人であるように、心から祈っているよ。

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