いじめ克服体験談一歩を踏み出した時に得られるものもあります。

私は、中学校2年生のころ部活内でのいじめの対象となりました。理由は、私の運動神経が他のメンバーより劣っている上に、朝の練習に出ることができなかったことで、不満が出たということでした。しかし、当時の私は、共働きの両親に代わり、祖父母の介護をしていたために、朝早くから学校に行くということは非常に困難を極めました。一方で、球技が好きだったこともあり、部活を辞めたいと思う気持ちはありませんでした。
私へのいじめは、最初は部活の道具が無くなっていることに始まりました。そこから鞄に液体をかけられたり、ケータイを勝手に取られたり、SNSで私のことを罵倒していたりしました。幸いにも私は当時、スマートフォンを所持していなかったため、直接見ることはありませんでした。
しかし、私は、一人でした。親に言えば、ただでさえ忙しいのに私の為に迷惑をかけてしまう。友達に言って何かあれば友達もいじめられるのではないか。先生に言えば、いじめが酷くなるのではないか。そのように思い、黙っていました。
そんなある日、親に「学校でいじめられてないか」聞かれました。当然私は「いや、何もないよ」と言いました。その時に、母が自身のスマートフォンを提示しました。それが先ほど述べたSNSの書き込みです。私の友達がSNSで見つけ、彼女の母親から私の母親に連絡がきたという形だったそうです。母が「娘がいじめられていることに気が付かんかった。ごめんなさい、ごめんなさい。」と涙を浮かべて私に謝りました。今でも忘れることはできません。その後、友人や母、加害者側、その両親で話し合いの場が設けられ、謝罪をされました。
しかし謝られても、当時の苦しい、嫌な記憶が消えるわけではありません。当時の私は自殺も考えました。しかし、自殺をしても根本的解決にはなりません。当事者である自分がいないからです。加えて、自分以上に辛い想いをする人がいます。彼らと過ごした日々を考えた時に私は、思いとどまりました。
いじめられている当事者は今がとてもつらく、苦しいです。でも、人生生きていれば、楽しいと思える瞬間も多くあります。
何が大切か。それは、周囲の友人、親、先生、その他大人を信頼する事です。もちろん、それに踏み出す一歩には相当の勇気がいります。しかし、その一歩を踏み出した時に得られるものもあります。

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