いじめ克服体験談自分の光を見出して

中学から高校まで、同じ部活のAさんから絶えずいじめを受けていました。理由は、「うん」しか返事をしないから。私も、自分の存在を消していた時期と重なっていましたから。Aさんが話したことも無い人に噂を吹聴するので、「あの人」と指をさされ、大声で笑われました。いじめの理由は他にもありました。「いつも笑顔でいて幸せそうだから」。しかし、後でAさんは父親からDVを受けていたことが分かりました。私自身も、子どもの頃、家庭環境が辛くて悲しい思いをしてきました。大人になった今でも、そのことは誰にも話していません。しかし、もし過去に戻れるならば、いじめをした相手と私も同じ経験にあったことがあるので、「私もDV受けてたよ。あなたの気持ちが良く分かる」と話しかけていたら相手の屈曲した心を少しでも変えられたかもしれない、と悔やんでいます。

ゲンコツされた経験のある人なら、手をグーに振り上げられたらとっさに身をすくめるのと一緒で、虐められた人は反射的に萎縮してしまうと思います。私も、そうです。

そこで萎縮したっていいんです。身を守るために。ただ、「私なら相手にこうして貰えたら嬉しい」という心のアンテナだけは、できる限り張っていてください。それが人生の光になります。どんな暗闇も、生き続ければ光になります。誰かを変えることよりも、自分の心の闇を知って、何も無いところから自分の光を見出だしていってください。

困難が海の波のように打ち寄せる度に、願いが叶わなくてこれ以上起き上がれないと感じたときも、未来を悲観することはしないでください。自分を嫌う心に浸らないでください。いつかは、わずか数センチでも、過去の自分を乗り越えていますから。

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