感情を表す言葉
2025年4月30日

深めよう 絆 にいがた県民会議 事務局
新年度がはじまり、約1か月が経ちました。
みなさんにとって、4月はどんな1か月でしたか?
入学や入社など、新しい生活がスタートした方は、希望と緊張の中で過ごされた1か月だったのではないでしょうか。また、多くの人に新しい出会いがあったのではないでしょうか。
ある日、テレビを見ていると、こんな内容が紹介されていました。
「今の若い世代の人は、喜怒哀楽のすべての感情を「ヤバい」という言葉で表現するそうです。」
それを見た私は、「なんて便利な言葉なのだろう」と感じました。その反面、1つの疑問も生まれました。それは「うれしい、悲しいなど、すべての感情をヤバいという言葉で表現したら、自分の気持ちは相手に正しく伝わるのだろうか」というものです。
私たちの感情のうち、肯定的な感情だけに着目しても、「おもしろい」「楽しい」「満足した」「ワクワクする」「愛おしい」など、感情を表す言葉にはたくさんの種類があります。みなさんは自分の気持ちをどのような言葉で表現し、相手に伝えているでしょうか。
また、会話の相手がすべての感情を同じ言葉で表現したら、あなたは相手の気持ちを正確に理解することができますか。特にSNS等インターネットの世界では、ヤバいという言葉1つをとっても、どんな感情が込められているか、理解することが難しいかもしれません。感情がうまく伝わらないということは、自分がうれしいと思って表現した言葉が、相手には怒っていると思わせてしまう可能性があるということではないでしょうか。
言葉は、人と人とをつなぐ大切なツールです。
感情を表す言葉を少し工夫すると、自分の気持ちをより多くの人に理解してもらえると思います。
また、感情を表す言葉が豊かになると、今、相手がどんな気持ちを伝えようとしているのか、より正確に感じることができると思います。
そうすれば、みなさんの周りも少しずつ変わっていくかもしれませんね。
今日、このコラムを読んでくださったみなさんにとって、今年度がより充実した1年間になるよう、私たちも応援しています。
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