みんなちがって、みんないい

2024年1月31日

深めよう 絆 にいがた県民会議 事務局

「そんなこと、今さら当たり前だ」と思われるかもしれませんが、人はみんな未熟な状態で生まれてきて、周囲の人と助けあい、成長しながら生きています。周囲の人とよい関係をつくっていくとき、それぞれの思いを伝えあうコミュニケーションは欠かせません。
しかし、みんなそれぞれ価値観や考え方が違うので、友達やたくさんの人たちを大切にしながらよい関係をつくっていくことが難しいと感じるときがあると思います。結果として、関係が気まずくなったり、場合によってはいじめにつながっていたりすることもあるかもしれません。
人の価値観はそれぞれですから、自分の価値観が「絶対」だとは思わないところから始めるのがいいかなと思います。
金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」の一節を紹介します。

 私が両手をひろげても、
 お空はちっとも飛べないが、
 飛べる小鳥は私のように、
 地面を速くは走れない。

 私がからだをゆすっても、
 きれいな音は出ないけど、
 あの鳴る鈴は私のように、
 たくさんな唄は知らないよ。

 鈴と、小鳥と、それから私、
 みんなちがって、みんないい。

(「わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集」(JULA出版局)から)
※現代仮名づかいで表記してあります。

それぞれの良さがある、みんなと同じでなくていいという詩です。

どうして友達や他の人とは同じことができないのだろうか、同じ考えを持てないのだろうか、と悩んだり自分を責めそうになったりした時には、一度立ち止まって、「みんなちがって、みんないいんだ」と口に出して言ってみるといいのかなと思います。