2023年7月28日

西條詩菜（フリーアナウンサー、個人サポーター）

私は高校時代、学校に行くのが怖くなった時期があります。
理由は、部活動で練習の在り方をめぐってほかの部員と対立し、孤立してしまったから。
今思えばよくある人間関係の悩みですが、
当時の私にとっては周りに味方がいなくなってしまったように感じ、
心がずーんと沈んで、どうしても学校に行く準備ができなかったのです。

そんな私を見て母が一言。
「お母さんきょう仕事休みだからドライブいこっか！」

学校に行きなさい！と言われると思っていたのでびっくりしましたが、
母公認で学校をサボるわくわく感から、
先ほどまで感じていた心の重みがふっと軽くなったのを覚えています。

コンビニでおにぎりを買って、近くの景色がきれいなダムまでドライブをしました。
「空気がおいしいとおにぎりってこんなにおいしく感じるんだねー！」
なんて言って笑いながら、非日常なドライブを楽しみました。
20年近く経った今でも鮮明に思い出せるほど、私にとって特別な思い出です。

人間関係のアドバイスをしてもらったり、
励ましの言葉をかけてもらったりしたわけではないけれど
「お母さんは何があっても私の味方でいてくれる！」と心強く感じた出来事でした。

今、つらい思いをしている人へ。
あなたはひとりじゃないよ。
味方でいてくれる人は絶対いるから、一人で抱え込まないでね。