スマホの功罪

2022年07月29日

深めよう 絆 にいがた県民会議 事務局

みなさんは、スマホを使い始めてどれくらいになりますか。
スマホを持ち始める前とくらべて、生活にどんな変化があったでしょうか。

スマホは、電話やメールに利用できるほかに、LINE・Twitter・InstagramなどのSNSを使ったり、動画・音楽・ゲームを楽しんだりすることもできます。また、スマホの検索機能により情報収集も容易になりました。カメラとしても、かなりの高性能を搭載しています。さらに、災害時などには、家族や友人との貴重な通信手段となります。

さて、スマホの良さはたくさんありますが、「10代と考える「スマホ」-ネット・ゲームとかしこくつきあう-」竹内和雄(岩波書店)には、次のような興味深い問題が書かれています。

① 「この学校を爆破する」とTwitterに書き込んだ。
② 友達のテストの点数と名前を写真に撮ってTwitterに投稿した。
③ 「●●うざい」とTwitterでクラスの男子の悪口を書いた。
④ 友達(中2)の裸の写真をスマホで撮った。
⑤ 「つきあって」としつこくLINEで告白した。
⑥ 雑誌のアイドル写真をスマホで撮ってSNSに投稿した。

このうち、たとえ子どもであっても逮捕、書類送検など、警察のお世話になる可能性がある事柄はどれでしょうか。

皆さんは、①~⑥のうち、どれが犯罪になると思いますか。

こたえは、「すべてが警察のお世話になる(犯罪になる)可能性がある。」とのことです。
それぞれ、①威力業務妨害罪、②名誉毀損罪、③侮辱罪、④児童ポルノ禁止法違反、⑤ストーカー規制法違反、⑥著作権法違反、にあたるそうです。
もちろん、いじめの観点からみても②~⑤については、相手に「心身の苦痛を感じ」させる「いじめ」行為とも言えます。

さて、学生の皆さんも大人の皆さんも、夏は自由に使える時間が増え、開放的な気持ちになるかもしれません。また、様々な甘い誘惑に会うかもしれません。軽い気持ちや冗談半分で、便利なスマホを誤って使用し、自分自身や他の人のこころを傷つけないようにしたいものです。

(参考)
「ケータイ&スマホ、正しく利用できていますか?(小中学生版)(2017年版)」文部科学省
「ケータイ&スマホ、正しく利用できていますか?(高校生版)(2017年版))文部科学省