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好きな人のためにどうか生きて

2021年2月20日

船尾佳代
(フリーアナウンサー、個人サポーター)

このコラムを読んでいる方は、いじめの被害にあっている子供たちに対して、
「なんとかしてあげたい。」と思っている方々だと思います。
被害にあっている子供たち、ご家族の事を思うと胸が痛くなりますよね。
私も、子供たちには夢や希望を持って学校生活を送ってほしいと願っています。

昨今、インターネットや携帯電話が普及し、昔と比べていじめが複雑、多様化しているからこそ、いじめに関する課題も多く、個人サポーターとして自分は何ができるだろうか、と
思いあぐねてしまいます。

とにかく原点は「子供を守ること」だと思うのですが、
私一人で、子供たちを守ることは不可能です。
いじめができないような環境をつくる事は、単純な事ではありませんが、
みんなで力を合わせれば、子供たちを守ることはできます。

そして、被害にあっている子供たち、子供たちを守る側も、
一人で抱え込まないことが大事だと思うのです。

勇気のいることではありますが、
まず、信頼できる人に話してほしいと思います。
私は以前、いじめ防止の取組の一環として、学校などを回り、新潟在住のエッセイスト藤田市男さんの「子どもたちへ」というエッセイを朗読したことがありました。

「親には心配かけていいんだよ。信じておくれ子どもたち。どんなに心配かけられたって、
それはみんな受け止めてみせるから。」「いつも手をつないでいたあのころのように。
抱っこされることが大好きだったあのころのように、親を信じてくれないかな。」※

信頼できる人。
それは、親かもしれないし、友達や兄弟、学校の先生かもしれません。
助けてくれる人は必ずいるのではないかと思っています。
最悪な事態を招く前に、助けを求めてほしいのです。

様々な学校を回っている中で、ある学校の先生が、
「図書室にある国語辞典の『自殺』というところに線が引いてあった。」と
話してくれました。

藤田さんのエッセイには「お願いだから、子供たち。きらいなヤツのために死んだりするな。
好きな人のために生きてくれ。キミのことを大好きだって言う人が、キミの周りに大勢いることに気づいてくれ。」とあります。※

もし、そんな子供がいたら私は、
「そんなことを考えていることを、あなたの大好きな人たちが見たらどう思うかな?
悲しむよ。」と言いたい。

あなたのことを好きな人たちのために、どうか生きてほしい。そう願わずにはいられません。

私たち大人も子供たちに愛情を注ぎ、子供たちを守っていかなければいけないと
思います。

「深めよう 絆 にいがた県民会議」には、いじめ防止に協力していただける
県民サポーターの方がいらっしゃいます。

学校や家庭だけでなく、県民全体がいじめに対して目を光らせ、
子供たちが安心して学校生活を送れることを心から願っています。

※出典 藤田市男『家族っていいなあ Part2』 新潟日報事業社

船尾佳代さんからのメッセージカードはこちら