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共に生きよう

2020年7月20日

早川史哉 
(アルビレックス新潟、個人サポーター)

サッカーはひとりでできるものではありません。自分たちのチームが11人、相手に11人がいて、初めて試合ができるのです。勝利するために、自分の良さを発揮することは大切ですが、味方はもちろん、相手も含めて「特徴を理解する」ことが重要です。サッカーと同様に社会生活においても、一人ひとりの良さ、苦手な部分も理解することが求められていると思います。

私は、2016年に急性白血病を罹患しました。とても辛い闘病生活でしたが、命の大切さが改めて身に沁みた時間でした。なかでも、多くの方々のサポートがあったからこそ、再びプロサッカー選手としてピッチに立てていると思っています。支えてくれている皆さんへの感謝は、これから先も絶えることはありません。皆さんも、日ごろの生活では気づきにくいですが、誰かに支えられて生きているということを忘れないでほしいと思います。

皆さんは読書をしますか?私は本が大好きで、いろいろなジャンルの書籍を読んでいます。大人になった今、童謡詩人の金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」の詩が心に染みます。詩に出てくる「みんなちがって みんないい」という言葉。本当にそのとおりです。でも、幼少期は、どうしても自己中心的な考えとなりがちですよね。初めて経験することを受け入れられなかったり、自分と比べて他者の違いに気づくと拒絶を示したりというのはよくあることです。子供たちも、成長と共に「みんなちがって みんないい」ことを理解するときが来ると思いますが、今を生きる子供たちが、他人に厳しくするときがあれば、私たち大人がすすんでサポートしなければなりません。

現在のいじめ問題は、SNSが原因のものも増えていると聞きます。対面もしていない人へ強烈な発言ができてしまうこの時代、人と人との関係性が希薄になっている表れでしょうか。インターネットの普及が生活を豊かにするのは歓迎ですが、やはり人と人とのつながりから生まれるものこそが、本当に大事なもの。相手の目を見て話し、意見を受け入れて、温かい気持ちを育んでいきたいものです。

ひとりだけでは、心の健康を保つことはできません。周囲との関わりを続けると同時に、自分を大切にして、よりよく生きることを考えましょう。そうすることで、共生の社会は一層輝いていくことでしょう。

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