それぞれの立場でできること
2023年3月20日
深めよう 絆 にいがた県民会議 事務局
令和2年2月9日(日)、「BPプロジェクトいじめ防止支援シンポジウム」が東京で開催され、ダブリンシティ大学教授・アイルランドいじめ防止研究リソースセンター所長のジェームズ・オヒギンズ・ノーマン氏による「学校でのいじめの本質・規模・影響を世界的視野で探る-いじめ・ネットいじめ対策のためのユネスコ会議議長の警鐘-」と題した講演がありました。
ダブリンシティー大学のホームページから、「Tackle Bullying」というページに入ると、いじめ対策に関するアドバイスが書いてありましたのでご紹介します。
https://tacklebullying.ie/
それぞれの立場で、普段行っていることと比較してみてください。
先生方へ
- 学生に社会スキルと感情スキルを身につけさせ、人間関係や感情を制御できるようにする
- 年上の学生が年下の学生に、気楽に自分の経験を伝えたり共有したりするよう促す
- たとえ学校外であっても、あらゆるいじめは許されないと、全学生に伝える
- 各種いじめは不適切な行動であるとする、いじめに関する契約を学生と結ぶ
- 尊敬、誠実、関係性、帰属意識を大切にする気持ちを育み、好ましい学校環境をつくる
子どもたちへ
- 最も効果的な援助は、信頼できる大人(教職員、親、兄・姉)に求める
- もし安全なら、いじめ行為を見たら、介入したり、思いとどまらせたりする
- いじめられていると思う人に支援する(一緒に歩いたり、昼食時に一緒に座ったりする)
- いじめのサインを見逃さない(欠席しがち、不安な様子、学力低下)
- いじめられてもやり返さない(落ち着いて止めるように言うか、その場から去る)
保護者の皆さんへ
- 子どもたちは、いじめられていることをはっきりと示しません。いじめのサインを見逃さず、子どもたちに「いつでも支援するよ」と伝える
- 子どもがいじめられているサインを知る(食欲減退、恐怖心、泣き叫び、登校渋り)
- もしいじめられたら、学校で誰のところに相談に行けばよいかはっきりさせること・いじめは良くないと教える
- 子どものネット活用状況を観察し、危ない内容はどんなことでも専門家に相談する
- 家庭での子どもとの関係や子どもに関わる人々との好ましい関係のお手本を示す
バスの運転手へ
- 子どもたちの行動に注意を払っていることを知らせる(これによりいじめを防げる)
- 乗客がいじめられている疑わしい根拠があれば、「いつでも支援するよ」と伝える
- バスで見たどんないじめ事案も記録する(時間や内容を含む)
- 心配があれば、どんないじめ事案でも教員か保護者に報告する
- バス内でいじめが疑われることがあれば、過小評価せず、見て見ぬふりをせず、行動する
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