いじめ克服体験談これが生徒の本音です

私の担任の先生はこう言っていました。
「いじめがあったら、すぐ相談してね、力になるから」
「親にも連絡して、解決できるように頑張る」
他の人は安心したような顔でした。でも、いじめられていない人に限った話です。

いじめられた経験のある人は、
「そんな、すぐ相談なんてできたら苦労しないよ」
「親に連絡するほうが、もっと嫌なんだけど」
という思いが顔に出ているように見えました(まだ全員マスクをしていたため、きっちりと読み取れたわけではありませんが)。
私もそうだったんです。
「辛いときに、そんなことできるとでも?」と心のなかで反論ばかりしていました。
私が、小3から小6の今までずっと、ということもあるかもしれません。
その中で、小3、小4の担任が
「あなたにも悪いところがある」
「強く止めてと言いすぎだ」などと言ってきたり、
私を嫌っていたりしたことも影響しています。
私のような生徒は、クラスに実はたくさんいるかも知れません。

私たち被害者から、大人、特に、いじめに関しては身近な学校の先生たちへ。
相談してだとか親に連絡するだとか、被害者からするとものすごく不快に感じることを、気軽に言わないでください。
いじめに遭った経験がないと、先生だとはいえ生徒の気持ちがわからないときもあるから…
生徒たちは、毎日辛い、苦しい、生きるのに精一杯な状況の中で、SOSを発したくても発することができない状況です。

一人ひとりをもう一度よく見てください。
辛そうなことをされている生徒はいませんか?
自傷行為をしたり、辛そうな表情を見せたり、いつものような明るさがなかったりと、
人それぞれ表れ方は違うので、一人ひとりをよく見て、生徒の気持ちをわかろうと努力をお願いします。

逆に、相手が嫌がることを言ったりしたりしている人はいませんか?
その時に気づいて、話を聞いたとしても、正直に言うことのほうが少ないと思ってください。
たとえ言ったとしても、それはいじめの内容の1%という、ごくわずかなことだと思ってください。
私も、先生に心配をかけたくなくて、無理やり笑顔を作って「大丈夫です」と言ってしまいました。
周りにいじめっ子がいたり、親友がいたりしたことも、原因の一つです。

話を聞くなら放課後など、誰もいないときに、優しくこっそりと聞いてあげてください。
そして、先生に呼ばれた生徒は身構えます。
まずは、「〇〇さんはいつも□□ですごい」のように、褒めてから。
そして、タイミングを見計らって、「△△だよね。そうだ、先生1つだけ、質問があるんだ」のように声をかけてください。
「いじめについてなんだけど」「〇〇さんが嫌なことされてるかどうか」のように、
いきなり言わないでください。生徒からしたら恐怖です。

先生だって忙しいのはわかっています。
でも、12時間以上仕事をするとか、みんなに見えているのは仕事の50%だとか、そんなことを聞く度に、「迷惑かな……」なんて考えてしまう生徒もいます、私もそうです。

生徒の気持ちを読み取り、救ってあげてください。
すぐには無理でも、わかろうとする気持ちは持ってください。
休み時間などは、生徒の様子が一番わかりやすいです。
いつもは職員室に行ってしまったり、特定の生徒と話してばかりの先生も、
たまにはクラス全体を見てほしいと思います。

そして、「あなたにも悪いところがある」のように、
加害者を守る発言はやめてください。
そのつもりはなくても、
あなたの一言で子どもは絶望し、死に至る可能性だってあるのです。

一人でも多く笑顔の子供が増えたら嬉しいです。

いじめ克服の体験談募集

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