いじめ克服体験談彼に出会って心の底から救われました

私は中学生の頃、同級生の男子たちからいじめられていました。

山間部の小さな小学校に通っていた私は、中学から大きな学校に通うことになりました。
大人しい性格で人見知りなこともあり、なかなかクラスのみんなと馴染めませんでした。
背が低く、歯並びが悪かった私は、男子たちからあだ名を付けられ、「食われる~」「きもい」「帰れ」などと言われるようになりました。
自分ではどうしようもない見た目、容姿をからかわれ、深く傷つきました。

ある時、隣の席の男の子が落とした消しゴムを拾ってあげたら、「触るな!汚ねぇ~亅と言われ、私が拾った消しゴムを近くの席の子に投げて、「汚ねぇ菌うつした~」と笑いながら言っていました。
その様子を見た周りの同級生たちも、「おい、うつすなよ~」と笑いました。この時、本当に辛くて情けなくて、ただただ涙が込み上げてきました。私には、誰も味方がいない。ひとりなんだと。
いつも暗くてひとりぼっちの私を見て、担任の先生は言いました。「あなたは、大人しくて無口だから、友だちに恵まれなくて気の毒ね亅と。
なぐさめのつもりだったのでしょうか?
私には、なんの優しさも感じない、嫌味にしか聞こえませんでした。
3年間、まるでバイ菌扱いの毎日は当たり前のように続きました。
そして、いじめは卒業と同時に終わりました。

しかし、私の心の傷は深く、もう誰も信じられない。学校なんて大嫌い!この世から消えたい!と思うようになっていました。
そんな気持ちのまま、高校進学。心を閉ざしたままの毎日。人とかかわることを避けて、ずっとひとりぼっちでいました。

そんな私を見て、なんの接点もない同学年の男子が、声をかけてくれるようになりました。
初めは、私に友だちがいなくて、ひとりぼっちだから、変なやつと思って、からかっているだけだと思ったのですが、彼の私への声かけは毎日続きました。
学校の移動教室ですれ違った時、街で偶然会った時、とにかく私を見かける度に声をかけてくれました。まったく人目を気にせず、根気よく声をかけ続けてくれました。
「○○ちゃん、元気ー!」って、いつも温かく優しく。元気のない大人しい子には積極的に話しかけようとしてくれる子でした。
勉強ができるタイプではなく、元気なグループのリーダー格の男子でした。

彼に出会って、人の優しさや温かさを感じることができて、私は心の底から救われました。
こんなに優しい男の子が世の中にはいるんだと。
生きる力になりました。ありがとう。

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