保護者の心得

2024年5月1日

深めよう 絆 にいがた県民会議 事務局

今回のコラムは、保護者の皆様に向けてのお話です。
令和2年2月に東京で開催された「BPプロジェクトいじめ防止支援シンポジウム」において、「学校でのいじめの本質・規模・影響を世界的視野で探る-いじめ・ネットいじめ対策のためのユネスコ会議議長の警鐘-」の講演をしたジェームズ・オヒギンズ・ノーマン氏が所属するダブリンシティー大学のホームページに、How Do I Spot if My Child Is Being Bullied?(子どもがいじめられているかどうかを見分けるにはどうすればよいか)という文書を見つけました。その中に、気になるフレーズがあったので、いくつかご紹介します。(原文は英語ですが、事務局が日本語に翻訳しました。)

(参考文献URL https://antibullyingcentre.ie/how-do-i-spot-if-my-child-is-being-bullied/

○ 恥ずかしさ、無力感、報復への恐れから、子どもはいじめの標的になったことを親に話すことを躊躇することがあります。

○ 子どもがいじめられていることを示す兆候にはどのようなものがありますか?
 ・ 子どもの気分や行動の変化
 ・ 学校やオンラインで時間を過ごした後、落ち込んだり悲しい様子が見える
 ・ 不安の兆候を示しても、何が悪いのか説明することを拒否する
 ・ 食習慣や睡眠パターンの変化
 ・ 学業への集中力が下がり、学業成績の低下につながる
 ・ 身体的ないじめの場合、原因不明のあざや切り傷、衣服や持ち物の破損
 ・ 病気を訴えて、学校や部活動などに行かなくなる

○ 子どもがいじめについて話すことを拒否した場合、どのように助けることができますか?
 ・ 落ち着くこと(保護者がイライラしたり怒ったりすると、お子さんが会話をしなくなる)
 ・ お子さんが経験していることを気軽に話してもらうため、信頼できる空間をつくる
 ・ いじめが起きていると思われる場合は、直接学校に行って先生に相談してみる
 ・ お子さんがあなたと話すことを拒否した場合は、お子さんに対し、他の家族、友人、または教師に話すよう勧めてみる

○ 学校に対し、どのようにいじめ対応を求めるべきですか?
 ・ 落ち着いて、対立的でない方法で学校職員に連絡をとり、学校に助けを求めてください。
 ・ 誰もが、関係する子どもたちにとって最善の結果と解決策を優先事項として持つべきです。調査によると、保護者と学校職員がチームとして取り組むことで、これを効率的に実現できることがわかっています。

○ いじめの状況を乗り越えるために、家庭で何ができるでしょうか?
 ・ お子さんの声に耳を傾け、お子さんがどう感じているかについて話してください。
 ・ 必要だと感じたら、専門家のサポートを求めてください。

新年度がスタートし、およそ1カ月になります。
子どもの変化を見逃さず、いじめ見逃しゼロに取り組んでいきましょう。